ファイティン!

10月20日(土)より、シネマート新宿、シネマート心斎橋他にて全国順次公開

『新感染 ファイナル・エクスプレス』
マ・ドンソク主演最新作

孤独な男が「絆」のために頂点を目指す!

50センチの上腕筋パワーが放つ腕相撲アクション・ドラマ!



監督・脚本:キム・ヨンワン
出演:マ・ドンソク(『新感染 ファイナル・エクスプレス』、『犯罪都市』)
クォン・ユル(『バトル・オーシャン 海上決戦』、『殺戮にいたる山岳』) 
ハン・イェリ(『殺戮にいたる山岳』、『ハナ 奇跡の46日間』)

2018年/韓国/韓国語・英語/カラー/108分/原題:챔피언/Champion
配給:彩プロ 宣伝:フリーマン・オフィス
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

INTRODUCTION

世界で大きな話題となり、日本でも大ヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』で注目され、『犯罪都市』では主演を演じるなど、本国の韓国では個性的かつマッチョな風貌で人気上昇中のマ・ドンソク。彼がシルベスター・スタローン主演の『オーバー・ザ・トップ』以来、本格的アームレスリング映画の主演を演じた感動の腕相撲アクション・ドラマが『ファイティン!』である。本年5月に韓国で公開されるや、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に次ぎ初登場第二位でスタートし、動員100万人を記録。腕周り50cmの上腕筋パワーの闘いだけでなく、存在を知らなかった妹とその子供たちとの交流が「絆」となって、クライマックスに大きな感動を呼ぶ作品になっている。

共演は、『バトル・オーシャン 海上決戦』のクォン・ユル、『ハナ 奇跡の46日間』のハン・イェリ、そして子役として多くのTVドラマに出演のチェ・スンフン。監督は「私たち別れました」の新鋭キム・ヨンワンが手掛けている。

キム・ヨワン監督は、「この映画は、マ・ドンソクがアームレスリングをしたら面白いだろう、というシンプルなアイデアからスタートしました。」と語る一方で、「脚本を執筆中に考えていたことは養子に出された人たちやシングルマザーのことです。社会からの厚い偏見に直面しなければならない人たちについてのストーリーを書くということはとても意義があるとことだと思っていました。」という理由で、様々な社会的地位に置かれている多様なキャラクターのいる映画を作った。かつて世界レベルのアームレスリング選手だったマークは、チャンピオンになることを夢見ている。そこに加わる自称業界最高のスポーツエージェントのジンギ。そしてマークが新しく見つけた家族スジンと彼女の子供たち。一人一人が自分自身の夢を追う、そんな心温まるストーリーとエネルギッシュなアームレスリングのシーンが合わさった感動の物語が誕生した。

STORY

 アメリカ・ロサンゼルス。子供の頃に韓国から養子に出されたマークは、アームレスリングの世界で頂点を目指したが、八百長疑惑をかけられて除名されて諦め、今はクラブの警備係として働いていた。そこにスポーツエージェントを名乗るパク・ジンギが現れ、マークを韓国で行われる大会に誘う。考えた末に韓国へ向かったマークは、ジンギから教えられた実母が住む家の住所に向かうが、家の反応はなく、やむなく立ち去る。それを部屋の中から見ていたのは、ジュニョンとジュニの二人の子供とその母親のスジンだった。

 ジンギは、サラ金とスポーツ賭博を運営しているユ・チャンス社長に近づき、マークを売り込んで儲け話をするが、チャンス社長の条件はマークが八百長できるかどうかだった。ジンギは「できる」と答えて、マークにはチャンス社長がスポンサーということを説明してうまく丸め込もうと考える。

 マークは再び実母の家に行き、家から出て来たスジンをつけると、南大門の商業ビルのある一角に入るところを見かける。そこは、スジンが経営している衣料店であった。一方、ビルの中でマークたちがどこかに行くのを見かけたスジンは、チャンス社長の賭場で腕相撲をするマークの姿を見つける。マークもまたスジンの姿に気がつく。

 ジンギはマークに1回目は勝って、2回目に負けるように話すが、それを無視してマークは勝ってしまい、チャンス社長は大損をしてしまう。怒ったチャンス社長は部下を使ってジンギを袋叩きにしようとするが、マークが大暴れしてジンギを助けるものの、警察に捕まってしまう。国籍の問題もあって大使館に通報されるところだったが、スジンがマークと実母が一緒に映った写真を持って現れ、彼の妹である事を明かし、身元保証人になったことでマークは釈放される。

 マークはスジンと子供たちと生活を始める。最初はお互いにぎこちない態度を取っていたが、子供たちと次第に距離が縮まり、仲良くなっていくのだった。一方、ジンギは放送局に勤める大学の先輩に頼み、マーク売り出しのために、賞金の出る腕相撲大会で韓国1位のコンボ選手と対戦させ、マークが勝利する姿を取材させる。その姿がテレビで放送されて、マークは一躍注目の的となる。そんな中、スジンはマークに自分と実母の本当の関係を話し、亡くなるまでマークのことを気にかけていたことを伝えるのだった。

 ついに大会が始まり、マークは予選から順調に試合に勝って行くが、腕にしびれを訴える。大会にはチャンス社長が送り出した刑務所帰りの元チャンピオンのパンチも勝ち続けていく。ジンギはチャンス社長から再びマークが負ける話を持ちかけられ断ろうとするが、ジンギの父親の借金の件を持ち出されて受けてしまう。

 ジンギはマークに試合に降りることを提案するが、マークはこの大会こそ、自分の証明と子供たちに勝利を約束していることを理由に断る。お互いの気持ちがすれ違う中、決勝ラウンドが始まった…。

CAST&STAFF

マ・ドンソク/マーク
1971年3月1日生まれ。1989年に家族とともに米国に移住し、後に米国籍を取得。ジョージア州のコロンバス州立大学で体育学を学んだ後、ボディビルダーやフィットネストレーナーとしての活動を始め、元UFC世界ヘビー級王者のマーク・コールマンなどのパーソナルトレーニングを担当していたこともある。その後韓国へ戻り、2004年の『風の伝説』(未)で映画デビューを果たす。『隣人-The Neighbors』(12/未)で第49回百想芸術大賞助演男優賞を受賞し一躍トップ俳優の仲間入りを果たす。主な出演作はキム・ジウン監督の『グッド・バッド・ウィアード』(08)、『ミッドナイトFM』(10)、『悪いやつら』(12)、『群盗』(14)、キム・ギドク監督の『殺されたミンジュ』(14)、日本でも大ヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)、『犯罪都市』(17)など。
COMMENT
「10年間ずっと夢だったアームレスリングの映画に出られて夢が叶いました!『ファイティン!』は心が揺さぶられる、気持ちの温まるコメディで、本当の家族のドラマです。アームレスリングをテーマとしながら、楽しめる要素がたくさん詰まっています。」
クォン・ユル/ジンギ
1982年6月29日生まれ。中央大学演劇学科で演技を学ぶ。2002年に短編映画「誕生日」に出演。2007年に「走れサバ!」でテレビデビューをした後主にテレビドラマで活躍。長編映画初出演作である2008年の『ビースティ・ボーイズ』と2012年の『悪いやつら』ではマ・ドンソクと共演している。主な出演作は、キム・ギドク監督の『嘆きのピエタ』(12)、チェ・ミンシク主演の『バトル・オーシャン 海上決戦』(14)、『殺戮にいたる山岳』(16)、ハン・イェリと共演した『最悪の一日』(16/未)などがある。2012年に所属事務所を移籍して本名のクォン・セインからクォン・ユルに改名した。
COMMENT
「非常にダイナミックでありながら心温まる作品になりました!」
ハン・イェリ/スジン
1984年12月23日生まれ。韓国芸術総合学校韓国舞踏科を卒業。俳優であると同時に舞踏家としての顔も持つ。2007年『キリンとアフリカ』で第7回ミジャンセン短編映画祭審査員特別賞(演技部門)を受賞。ペ・ドゥナと共演した『ハナ 奇跡の46日間』(12)では、第49回百想芸術大賞新人女優賞を受賞し演技派俳優として知られるようになる。その後も映画、テレビ、ラジオなど幅広く活躍し、舞踏家としての公演も行っている。2017年には第19回ソウル国際女性映画祭の広報大使を務め、同年よりソウル市の広報大使としても活動している。主な出演作は、『海にかかる霧』(14)、『最悪の一日』(16/未)、2018年7月25日韓国公開のキム・ジウン監督『人狼』(18/未)など。
COMMENT
「あるメッセージを伝える優しい作品です。そのメッセージとは、“他人に対しても愛情を育み、そうして家族の一人として受け入れていくことで、誰もが家族になることができる”というものです。」
キム・ヨンワン/監督・脚本
  1980年9月3日生まれ。
漢陽大学校でマス・コミュニケーションを学んでいたが、同大学の映画クラブで映画に魅了される。2005年より短編映画を撮り始め、『Unskilled Refuse』(未)で第6回テグ独立短編映画祭コンペティション部門優秀賞を受賞。『Daytime Moon』(13/未)では官能的な撮り方と巧みなストーリーテリングが称賛され、第16回チョンドンジンインディペンデント映画&ビデオフェスティバルで観客賞を受賞した。本作が長編映画デビューである。

CREDIT

CAST
マ・ドンソク:マーク
クォン・ユル:ジンギ
ハン・イェリ:スジン
チェ・スンフン:ジュニョン
オク・イェリン:ジュニ
カン・シニョ:コンボ
ヤン・ヒョンミン:ユ・チャンス
イ・ギュホ:パンチ
STAFF
監督・脚本:キム・ヨンワン
プロデューサー:ハン・ドンファン
撮影:ユ・ジソン
照明:イ・マンギュ
美術:イ・ハナ
録音:チェ・ジウォン
衣装・メイクアップ:ナム・ジス
編集:キム・チャンジュ、イ・ホスン
音楽:ナム・デウォン